ワーキングホリデー!行ってみたいけど、どこの国が良いんだろうか….
初めてワーキングホリデーという制度を知った時、多くの方が最初に考える事でしょう。
過去に3ヶ国(オーストラリア・ニュージーランド・カナダ)へワーキングホリデーした事がある私が比較していきます。ビザ・賃金・環境の3つの要因で比較していきます。
ワーキングホリデーに興味のある、あなたの参考になれば!
ワーキングホリデーとは
まず、簡単にワーキングホリデーとはなんぞやという所からご説明致します。
海外で生活・働いてみたい、学校に行ってみたい、18歳から30歳(国により25歳または35歳の条件あり)までの青年が日本と協定を結んでいる国へ休暇を目的とした長期滞在(1年~2年以内、国・条件による)することができる制度
各国に一生に一度のみ利用可能
2019年1月現在、21ヶ国と協定を結んでいます。
この記事では、英語圏のオーストラリア・ニュージーランド・カナダの3ヶ国で比較しますので、他の国への詳細は日本ワーキングホリデー協会のホームページなどを確認して下さい。
比較: ビザ申請の条件
ワーホリビザを簡単に取得出来るのはオーストラリアです。
詳細は、ビザ申請にあたりそれぞれの国で条件が違うので下の表をご覧下さい。(2019年1月時点での情報)
国 | オーストラリア | ニュージーランド | カナダ |
ビザ発給数 | 上限なし | 上限なし | 6500人まで |
年齢制限 | 18歳~30歳まで※1 | 18歳~30歳まで | 18歳~30歳まで |
滞在期間 | 1年(条件により1年追加可能)※2 | 1年(条件により3ヶ月延長可能) | 1年 |
就学条件 | 4ヶ月まで | 6ヶ月まで | 6ヶ月まで |
就業条件 | 同一雇用主の元で最大6ヶ月まで | ビザ期限内制限なし | ビザ期限内制限なし |
英語 | イギリス英語 | イギリス英語 | アメリカ英語 |
保険加入 | 指定なし | 指定なし | 加入必須 |
ビザ申請料 | 450AUドル (セカンドビザも同額) | 無料 (NZ国内からの申請は208NZドル) | 計335CAドル (IEC参加費150+ビザ申請100+バイオメトリクス登録料85) |
ビザ取得難易度 | とても簡単 | 簡単 ※健康診断が必要 | 簡単ではない(人数制限により抽選のため) |
以下の2点の参考情報は3ヶ国とも共通です。
- 30歳までの申請可能=31歳になるまでなら申請可能
- ビザ取得してから1年以内での渡航が必要
参考情報として、オーストラリアの年齢制限と滞在期間について改定がある可能性もあります。
※1: 年齢が35歳までになるかも(2016年の移民法改定時にワーホリ制度の年齢制限が35歳まで引き上げる話がオーストラリアの大臣が発表。現時点2019年1月時点ではカナダ人・アイルランド人のみ35歳まで申請可能)
詳細はDepartment of Immigration and BorderProtectionのサイトで確認できます。
※2: セカンドワーホリビザだけでなく、サードワーホリビザも出来るかも(2019年7月以降セカンドビザで特定の労働6ヶ月以上で就労中に)
詳細は在日オーストラリア大使館のページで確認できます。
比較:最低賃金
1番時給が高い国はオーストラリアです。
2019年1月時点でのワーキングホリデーで働く場合の最低賃金比較はこちら
- オーストラリア: 23.66AUドル(カジュアル契約)
- ニュージーランド: 16.50NZドル
- カナダ: 11~15CAドル(州による)
順にご説明します。
オーストラリア最低時給23.66ドル
オーストラリアの最低時給は少しややこしいです。
雇用形態・働く州/仕事内容・年齢(20歳以下か)で変わっていきます。また祝日も時給アップ!
順にご説明します。※詳細はオーストラリアのFair works(フェアワークス:日本の労働基準監督署みたいな機関)のホームページを参照しています。
雇用形態で時給が変わる
3つの雇用形態があり最低時給も変動します。2019年1月現在は以下です。
雇用形態 | 最低時給 | 特記事項 |
カジュアル (Casual) | $23.66 ($18.93に25%上乗せ) | 期間や時間など保証なし 突然の解雇通知あり |
パートタイム (Part-time) | $18.93 | 週38時間以下の安定した雇用契約 有給・病欠などあり 解雇前の通知あり |
フルタイム (Full-time) | $18.93 | 週38時間以上の安定した雇用契約 有給・病欠などあり 解雇前の通知あり |
※都市部の日本食レストランだとこの法律を守らず時給$12で働かせていたりする悪徳な所や現金払いのキャッシュジョブなど、アンダーテーブルジョブ(Under table job)と呼ばれているものは論外なのでこの記事では触れません。
オーストラリアのワーホリ情報を調べると、最低時給$18.93だけど$23とかもらっているカラクリはこれです。
一般的にワーキングホリデービザ保有者はカジュアル契約になることが多い。よってカジュアル契約の場合、最低時給は$23.66です。
オーストラリアの場合、必ず契約内容を確認し自分がどの契約形態か確認しましょう!
働く州や職種・年齢で時給が変わる
20歳未満の方は最低時給が低かったり、職種と州で時給にも違いがあります。オーストラリアのfair works(フェアワークス)のページにて職種・年齢・地域による時給を調べることが出来ます。
気になる方は全て英語ですが、こちらのフェアワークスのページより計算してくれるので確認してみて下さい。
土日は給料アップ!祝日は2倍!?
オーストラリアの良い所は土日や祝日・早朝や深夜、残業時に給料がアップします。こちらも詳細は先程ご紹介したFair works(フェアワークス)のページで計算してくれます。
※参考までにハウスキーピングでカジュアル契約の場合
- 通常時給: $25.28
- 土曜日: $30.33
- 日曜日: $35.39
- 祝日: $50.55
祝日はやばい位稼げますね!(その代わり、仕事出来なきゃ祝日のシフトは貰えないですけどね)
ニュージーランド最低時給16.50ドル
ニュージーランドの最低時給は2019年1月時点でNZ$16.50です。地域差はありません。
時給に加え、雇用形態にかかわらず、プラス8%の有給休暇(Annual Leave)がつきます。さらに朗報もあります!
2019年4月から最低時給NZ$17.70に上がります!
その後も最低時給は引き上げられる予定であり、2020年4月からNZ$18.90、2021年にNZ$20となる予定です。
詳細はニュージーランド政府のこちらのページ
NZ$20となると1ドル75円計算で1500円!!日本より断然高い。
カナダ最低時給: 11~15ドル(チップ文化あり)
カナダは働く州によって最低時給が変わっていきます。2019年1月時点の金額は以下。$はカナダドルです。
州 | 最低時給 | 特記事項 |
アルバータ州 (Alberta) | $15.00 | |
ブリティッシュコロンビア州 (British Columbia) | $12.65 | 毎年時給引き上げすると発表あり 2019年6月~$13.85 2020年6月~$14.60 2021年6月~$15.20 |
マニトバ州 (Manitoba) | $11.35 | |
ニューブランズウィック州 (New Brunswick) | $11.25 | |
ニューファンドランド &ラブラドール州 (Newfoundland & Labrador) | $11.15 | |
ノースウェスト準州 (Northwest Territories) | $13.46 | |
ノバスコシア州 (Nova Scotia) | $11.00 | 2021年までに毎年30-50セントアップ。 ただし経験有無での差異あり |
ヌナブト準州 (Nunavut) | $13.00 | |
オンタリオ州 (Ontario) | $14.00 | |
プリンスエドワード島 (Prince Edward Island) | $11.55 | |
ケベック州 (Quebec) | $12.00 | |
サスカチュワン州 (Saskatchewan) | $11.06 | |
ユーコン準州 (Yukon) | $11.51 |
参考にしたサイトはこちら。どの州もほぼ毎年改定して時給があがっています。
また、忘れてはいけないのはカナダではチップ文化があります。働く職種によりますが月200~1000ドル以上貰える場合がありますよ!カナダは時給が他の国と比べて低いのですが、時給だけでなく、チップのことも頭に入れておきましょう!
ちなみにカナダにも、残業手当(1日8時間以上分1.5倍/12時間以上分2倍、週40時間以上分1.5倍)と、祝日手当(1.5倍プラス場合により代休)があります。
比較:環境
最後に、環境で見てみましょう。
ちなみに、差別や国ごとの人柄は各国に特徴はありますが、比較して優劣をつけるほどではありません。どこの国もフレンドリーです。
ここでは自然環境に特化して私の勝手な主観でお伝えします!!
海が好きならオーストラリア
海好きなあなた!
間違いなくオーストラリアです。
ビーチと海がとにかくキレイ!
有名なのは東海岸側、グレートバリアリーフ、サーファーズパラダイス、バイロンベイ辺り。
私の勝手なおすすめは西海岸でおすすめはブルームです。コンパクトなリゾート地で海もだけど夕日がサイコー!
雪山が好きならカナダ
雪山、スキー・スノーボードが好きなあなた!
カナダに行ってください。
おすすめはバンフかウィスラー。
私、実は北海道出身です。スキースノーボードばっちこいです。
カナダの山はすっっごい広く、雪質もよく楽しめます!
オーストラリアとニュージーランドの山はあまり楽しくありませんでした….
理由はこちら
- 大体いつも日本の春スキーな雪質(パウダーはない、基本シャバシャバのガリガリ)
- 木(林)が少なくツリーランとかが楽しくなかった
まぁ、ほぼ私の実力不足とパウダー好きという好みのせいですが(苦笑)
代わりにパークは充実してるのでジャンプする人は大丈夫でしょう。
登山・ハイキング好きならニュージーランド
実際のところ、3ヶ国ともハイキング好きにはおすすめです。どの国もハイキングの道が整備されており、それぞれ素晴らしい山やハイキングコースがあります。
ニュージーランドが良い点はこちら!
危険な動物がいない!
ニュージーランドには毒を持った生物、熊など危険な動物がいません。
カナダには熊がいます。出会ったら死にます。
オーストラリアには毒蛇・毒を持った虫がいます。猛毒を持ったやつに出くわしたら死にます。
その点でニュージーランドをおすすめします!
おすすめの山は南島:ワナカ近くのロイズピーク・マウントクック・ネルソンのアベルタスマン国立公園、北島トンガリロ国立公園です。
番外編: コーヒー好きはカナダ
これはもう私の好き嫌いの主観ですね(笑)
私のワーホリ歴はオーストラリア(1年目)→カナダ→オーストラリア(2年目)→ニュージーランドとちょっと変わった感じですが、3カ国のコーヒーを飲み比べた結果!カナダが1番でした。
オーストラリアの1年目にコーヒー飲んだ時は美味しく感じたんですが、カナダからのオーストラリア2年目のコーヒーはそんなに美味しくありませんでした….ニュージーランドもカナダほどではなかったなぁ….コーヒーの香りも味も物足りなかった…
あ、あとパンもカナダの方が美味しかったなぁ…(笑)
まぁ、こちらは番外編ということで。素人なので理由とかはわかりません(笑)
まとめ
ワーキングホリデーでオーストラリア・ニュージーランド・カナダを比較した結果
- ビザを簡単に取りたいならオーストラリア
- 時給が良いのはオーストラリア
- 海好きはオーストラリア
- 雪山好きはカナダ
- 登山好きはニュージーランド
- コーヒー好きはカナダ
あなたのワーホリ選びの参考になれば幸いです!
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